音楽の父・Joe Sampleに思う

9月12日、ピアニストのJoe Sample氏が永眠されました。

突然の訃報に多くの方が驚かれ、悲しんだことと思います。

私にとっても、JOEは音楽の父ともいえる存在で、彼に出会わなければ、いまピアノを弾いていることは無かったと思います。初めて会ったのは、17歳の時の誕生日。大阪Blue Noteで初めてジャズの生演奏を聞いたのもその時でした。あまりの迫力に圧倒されましたが、それ以来、彼のようにピアノを弾けるようになりたいと思い、毎日練習を重ねるようになりました。

特に「There Are Many Stops Along The Way」、「Carmel」、「Melodies of Love」は高校時代の青春そのものでした。

アルバム「The Pecan Tree」が発売され、リズ・ライトとの共演で来日した時は、ほぼ毎日通いつめて、間近で指使いや息遣いを必死で観ていたのを思い出します。

ある日の楽屋で、

「どうすれば、(あなたのように)弾けるようになりますか?」

「練習するしかないね、クラシック、R&B、ブルース、、、etc、ジャンルにとらわれることなく、とにかく練習するしかない」

唯一いただいたアドバイスですが、今でも心にとどめています。

数々の名曲を残し、ファンキーでリリカルなサウンドは彼にしか出せない、
まさにオンリーワン。
私にとっても多大な影響を与えてくれた、まさに音楽の父です。
今の自分があることを感謝しています。

できればもう一度会いたかった。。。

どうか安らかに・・・

本当に有難うございました。


(2001年頃 Blue Note OSAKAにて)